家事按分とは、仕事とプライベートの両方で使っている費用について、事業で使った分だけを経費にする考え方です。
ここでは、保険営業職員の方によくある事例をご紹介します。
※ 以下はあくまで一般的な目安です。
ご自身の利用状況に合わせて設定してください。
1. 家賃・光熱費(自宅作業)
自宅で以下のような業務を行っている場合は、家賃や光熱費を家事按分できる場合があります。
- 顧客管理
- 提案資料の作成
- 電話・オンライン面談
- メール対応
▼OK例
- 自宅の1部屋を仕事用として使用し、使用面積や使用時間をもとに10〜30%程度を家事按分として設定
例
「自宅の1部屋を事務作業で使用しているため、家賃の20%を家事按分として設定」
▼NG例
- 実際には仕事スペースがない
- 根拠なく50%以上を設定
- 「なんとなく半分くらい」で設定
▼ワンポイント
按分割合は、以下を目安に考えると決めやすくなります。
- 使用面積
- 仕事で使う時間
最初から厳密に考えすぎなくても大丈夫です。
2. 車関連(ガソリン代・駐車場代など)
顧客訪問などで自家用車を利用している場合は、業務利用分を経費にできる場合があります。
▼OK例
- 走行距離を元に業務利用割合を決めて家事按分として設定
例
- 総走行距離:1000km
- 業務利用:700km
→ 70%を経費として家事按分の設定
▼NG例
- 私用利用を考慮せず100%経費
- 記録がまったくない
- プライベート利用との区別がない
▼ワンポイント
毎日細かく記録する必要はありません。
「だいたい何割くらい仕事で使っているか」を、月1回程度メモしておくだけでも十分参考になります。
3. 通信費(スマホ・インターネット)
保険営業職員の方は、顧客対応や連絡業務でスマホやインターネットを利用するケースが多くあります。
▼OK例
- 顧客対応で日常的に利用しており、利用割合を元に50〜80%程度で家事按分として設定
例
「電話・LINE・メール対応などで仕事利用が多いため、スマホ代の70%を家事按分として設定」
▼NG例
- 私用中心なのに100%経費
- 家族利用分まで含めている
- 根拠なく高割合を設定
▼ワンポイント
毎日細かく記録する必要はありません。
「仕事でどれくらい使っているか」のおおよその利用割合を元に考えて問題ありません。
4. パソコン・タブレット
提案書作成や顧客管理などで利用している場合は、業務利用割合に応じて按分できる場合があります。
▼OK例
- 提案資料作成
- 顧客情報管理
- オンライン面談
など、仕事利用が中心
例
「主に仕事で利用しているため80%を家事按分として設定」
▼NG例
- 家族共用パソコンを100%経費
- プライベート利用が中心
▼ワンポイント
通信費と同様、毎日細かく記録する必要はありません。
「仕事でどれくらい使っているか」のおおよその利用割合を元に考えて問題ありません。
5. 家事按分で迷ったときは
家事按分は、「絶対にこの割合が正しい」というものではありません。
大切なのは、
- なぜその割合にしたのか
- どのように考えて決めたのか
を、ある程度説明できることです。
最初から完璧を目指さず、まずは「だいたいこのくらい」で始めてみましょう。
6. 注意事項
アプリの家事按分設定では、
「同じ種類(勘定科目)の費用」には、1つの割合のみ設定できます。
たとえば、「通信費」に含まれるものでも、
- 自宅インターネット:仕事で80%使用
- スマホ料金:仕事で50%使用
のように、使い方によって割合が異なる場合があります。
この場合、アプリの家事按分設定では別々の割合を設定できません。
そのため、割合が異なる費用については、家事按分設定は使わず、経費(仕訳)を登録する際に、仕事で使った分の金額を入力してください。
例
スマホ料金が1万円で、仕事利用が50%の場合
→ 経費(仕訳)として入力する金額:5,000円
のように、家事按分した後の金額を入力します。