▼事例
当社の製品をアメリカへ輸出することとなり、輸出価額10,000ドルで出荷した。なお、出荷前に前受金として5,000ドルを受け取っており、受取時の為替レートは1ドル=90円、出荷時の為替レートは1ドル=85円であった。(上記の換算は電信売買相場の仲値(TTM)によっている)
①前受金受取時
現金 450,000 前受金 450,000
②商品出荷時
前受金 450,000 売上高 450,000
売掛金 425,000 売上高 425,000
▼解説(ワンポイント・アドバイス)
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前受金はすでに確定した日本円での換算を行っているため外貨建債権債務に該当しない。よって、再換算は行わない。
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従って残りの5,000ドルの売掛金に対し出荷時の為替換算レートにより換算する。
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これにより売上高は前受金と売掛金の合計額を計上する。
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外貨建ての取引に係わる売上金額その他の収入金額の円換算は、事業者がこれらの額を計上する日の電信売買相場の仲値によるものとする。ただし、継続適用を条件として売上金額その他の収入金額についてはその計上する日の電信買相場によることができる。