「地代家賃の内訳の必要経費算入額と「地代家賃」科目の仕訳の合計金額が一致しません」と表示される理由として2つあります。
■「地代家賃の仕訳」の合計金額と「必要経費算入額」が一致していない
「地代家賃の仕訳」の合計金額と「必要経費算入額」を一致させるためには、
必要経費算入額へ、仕訳で地代家賃として計上した合計金額をご入力いただくようお願いいたします。
(例)自宅の家賃1か月分10万円を現金で支払いました(自宅に仕事用の作業場がある)
地代家賃 100,000/現金 100,000
すべて経費で処理していた自宅の家賃のうち私用分を振り替えます。
なお、経費計上した年間の家賃は120万円(毎月10万円×12か月)、事業で使用した比率は25%とします。
その場合の家賃の内訳は事業用が120万円×25%=30万円、自家用は120万円÷30万円=90万円となります。
よって、決算整理仕訳として以下のように登録します(自家用分を差し引く)
事業主貸 900,000/地代家賃 900,000
事業用の30万円(120万円ー90万円)が必要経費算入額となります。
[操作方法]
- 上記の内容にもとに仕訳を作成をします。
(通常仕訳)※1か月分
(決算仕訳)
- 確定申告タブから、[確定申告内容の作成] >[申告に関する質問への回答]をタップします。
- [地代家賃について]の質問で、[はい]と回答します。
- 画面右上の[+]をタップし、地代家賃の情報を入力し登録をタップします。
※30万円(120万円ー90万円=を必要経費算入額として入力します。
- 赤枠をタップすると、地代家賃の仕訳が表示されますので
[地代家賃]の金額と[地代家賃の仕訳]の合計金額が一致しているかご確認ください。
■地代家賃に家事按分が設定されている
地代家賃に家事按分が設定されているため、入力金額から私用分が自動で差し引かれ、事業用の金額のみが経費として計上されております。
地代家賃には複数の按分比率を設定することができません。
そのため、以下のように物件ごとに按分比率が異なる場合にはご注意ください。
(例)以下支払家賃の状況の場合
・アパートB:家賃10万円/月 家事按分 50%
・アパートC:家賃30万円/月 家事按分 0%(すべて事業用)
このような場合、たとえばアパートBに家事按分50%を設定していると、
アパートCの全額を経費として計上したくても反映されない可能性があります。
その場合、月々の仕訳の金額は[家事按分後]の金額をご入力ください。
[操作方法]
- 家事按分の設定を削除します。
家事按分の確認方法についてこちらをご参照ください。
- 家事按分後の金額を手入力仕訳します。
決算時にも、実際の事業利用割合に基づいて整理仕訳を行ってください。
(アパートB:50%按分した金額を計上)
(アパートC:按分なし)