貸借対照表の作成は65万円の青色申告特別控除を受けるための適用要件の1つです。貸借対照表を作成するためには、開始残高の入力が必要です。スマホ会計FinFinでは、ユーザーアイコンをタップして、[会計設定]→[開始残高]にて開始残高をご入力いただけます。
前年度の貸借対照表がないお客様は、今年度の期首日において、事業用として用意した現金や預金口座がいくらか、10万円以上で購入した固定資産でまだ減価償却していない金額がいくらかなどを確認し、今年度のデータで開始残高としてご入力いただくことで、勘定科目ごとの残高を管理することできます。その後、期末の残高が貸借対照表に反映されるようになります。
例として、下記の期首日における金額について、スマホ会計FinFinの今年度のデータで開始残高として入力します。
<操作手順>
1. ホーム画面右上のユーザーアイコン→「会計設定」→「開始残高」をタップします。
2. [開始残高]が開きますので、[登録]をタップします。
【 Point 】一度登録した開始残高を登録された後に、開始残高の金額を修正される場合は、[開始残高]画面右上の[修正]アイコンをタップします。
3. [開始残高設定]が開きます。
今年度の期首日において確認された金額について、開始残高として入力していきます。
(1)「資産」をタップすると、資産のグループに属する勘定科目が表示されます。
例として、「現金」の金額欄に¥50,000を入力して、テンキーにある[確定]をタップします。
※同様に、売掛金に¥130,000、棚卸資産に¥45,000、工具・器具・備品に¥75,000、普通預金に¥2,000,000のようにそれぞれ入力して、テンキーにある[確定]をタップします。
(2)「負債」をタップすると、負債のグループに属する勘定科目が表示されます。
「買掛金」の金額欄に¥80,000、「借入金」の金額欄に¥570,000、「未払金」の金額欄に¥10,000のように入力して、テンキーにある[確定]をタップします。
(3)「資本」をタップし、「元入金」の金額について入力します。
【 Point 】青色申告決算書の貸借対照表の下端にある「(注)「元入金は、「期首の資産の総額」から「期首の負債の総額」を差し引いて計算します。」という注意書きについて
会計処理のルールでは、借方合計と貸方合計が一致しなければなりません。スマホ会計の[開始残高]画面でも、今年度の期首日において確認された金額の入力に際して、開始残高の「借方合計」と「貸方合計」の金額が一致するようにご入力いただく必要があります。
青色申告決算書の貸借対照表の下端に「(注)「元入金は、「期首の資産の総額」から「期首の負債の総額」を差し引いて計算します。」という注意書きがあります。
これによれば、開始残高の借方合計と貸方合計の差額を計算し、その差額を「元入金」の金額欄に入力することで、開始残高の「借方合計」と「貸方合計」の金額が一致することを表しています。
「資産」と「負債」グループの勘定科目について、今年度の期首日において確認された金額を入力した段階では、開始残高の「借方合計」と「貸方合計」の金額は一致しておりません。
各勘定科目に入力した金額に間違いがないことを確認した上で、開始残高の借方合計¥2,300,000と貸方合計¥660,000の差額¥1,640,000を計算して、「元入金」の金額欄に入力することで、開始残高の「借方合計」と「貸方合計」の金額が一致しました。
4. 開始残高の借方合計と貸方合計が一致していることをご確認いただき、[開始残高登録]をタップして登録します。以上で、開始残高の入力は完了となります。